牛乳びんのふた。 | 月の石がすきです。

牛乳びんのふた。

子供の頃、夢中で集めたものは? ブログネタ:子供の頃、夢中で集めたものは? 参加中

小学生のころ。
牛乳びんのふたを集めるのが
クラスの中ではやった時期がありました。


男女問わずみんな持っていたのです。


ベースとなる供給源は給食の牛乳びん。
これで少なくとも平日に1日1枚は
各々の手に渡ります。
いわゆるコモンぶた。

中には、ふたに興味の無いクラスの人から
大量にふたを集めてくる猛者もいました。


さらに、学外でのみ手に入るレアなふたも存在。

多色刷りのものは特に珍重されており
交換にはかなりの枚数のふたが
対価として必要とされました。



さて、牛乳びんのふたは
基本的にはメンコみたいなもので

ふたの収集者(ホルダー)の間では
日常的にバトルが繰り広げられます。

敗者のふたは勝者に没収される、
まさに真剣勝負。


始めのうちは普通のメンコ勝負でしたが
供給過多によるふたのインフレから
より多くの枚数での勝負が望まれ、

ついに
ふたをぶつけてひっくり返すのではなく

「積み上げたふたを息で吹いてひっくり返す」
(フッ!とかパッ!とか短く吹く)

というルールが導入され
1度の勝負で扱えるふたの枚数が
飛躍的に増えたのでした。

(これにより先攻の有利性が進み、
 じゃんけんの心理戦も重要となった)


この時期になると
ふたの銀行ともいえる
ふたを利子付きで貸し借りするという
事業を始めるものも現れ始め

大量のふたを管理する手間が
無視できなくなってきた富豪ホルダーが
その多くをふた銀行に預け入れ、

そのふたは新規参入者や
実力派同士の全賭け対戦にやぶれ
無一文になった者などに
貸し付けられた。


ベースの供給が安定しているためか
銀行が破綻するということも起こらず

日に日に市場は拡大し、
せんを使った工作をする産業も生まれ

このまま世界は
牛乳びんのふたで満たされるかと思われた。





だが、
いつしか牛乳びんのふたはクラスから消えた。





その理由ついては
なぜかわたしの記憶には無い。



思い出せない気持ち悪い。。。
なんでだっけー?







↓ちなみにふたをひっくり返すコツはこんな感じでしたー。

牛乳せん